知的財産局が公布した2024年台湾特許出願件数上位100社によると、TSMCが9年連続で国内企業トップとなった。出願件数は28%減少したものの、TSMCは出願件数上位100社にランクインした他の国内外企業を引き離している。外国法人の一位はアプライド・マテリアルズで、29%の伸びを示した。上位20社のうち、発明特許出願の年間増加率は鴻海精密工業(93%)、華邦電子(58%)、クーパン(54%)、パナソニックIPマネジメント(46%)の順となった。また、上位100社のうち、外国法人の大半は日米欧のテクノロジー企業で、中国法人は全体の1割程度にとどまり、ファーウェイが唯一、28%の伸び率で上位20社に入った。下表は知的財産局の統計から抜粋した参考資料である。
2024年特許出願件数上位100社
| 特許類型 | 発明 | 実用新案 | 意匠 | |
|---|---|---|---|---|
| 台湾法人 | 企業 | 15,531件(↓1%) | 8,892件(↑3%) | 2420件(↑5%) |
| 学校 | 1,642件(↑3%) | 1,073件(↑13%) | 165件(↓13%) | |
| 研究機構 | 672件(↑8%) | 80件(↑57%) | 8件(2023年1件) | |
| 個人 | 1,613 (↓3%) | 3,135(↓10%) | 735(↓20%) | |
| 外国法人(主に企業法人) | 31,237件(↑0.1%) | 1,218件(↑5.3%) | 4,022件(↑4.5%) | |
台湾法人
| 企業[発明件数]: TSMC1,412件、南亜テクノロジー466件、AUO425件、鴻海精密工業259件、インベンテック 321件、イノラックス328件、リアルテック・セミコンダクター 309件、ACER 277件、デルタ電子230件、メディアテック 239件、UMC221件、華邦電子160件、中華電信159件 |
| 学校[発明件数]: 国立成功大学121件、国立台湾大学98件、国立清華大学83件、国立陽明交通大学91件、国立勤益科技大学88件、国立屏東科技大学56件、国立中央大学56件、国立台湾科技大学52件 |
| 研究機構[発明件数]: 財団法人工業技術研究院356件、財団法人金属工業研究発展中心93件、財団法人紡織産業綜合研究所40件 |
外国法人
| [発明件数]: アプライド・マテリアルズ950件、サムスン電子894件、クーパン698件、東京エレクトロン661件、クアルコム660件、日東電工417件、ASML344件、信越化学工業279件、ラムリサーチ276件、SCREENホールディングス253件、富士フィルム249件、キオクシア221件、住友化学213件、パナソニックIPマネジメント194件、ファナック193件、ファーウェイ184件 |
| [意匠件数]: アップル115件(他に発明58件)、フォードグローバルテクノロジー104件、BMW 92件、明門(中国)幼童用品91件、浙江スマートインテリジェンステクノロジー83件、ハリーウィンストン79件、WONDERLAND SWITZERLAND AG 69件(他に発明167件/実用新案2件)、北京ロボロックテクノロジー66件(他に発明32件/実用新案42件)、モレックス64件(他に発明66件/実用新案6件)、フィッシャー&パイケルヘルスケア58件(他に発明20件) |
