知的財産制度はイノベーションと研究開発を促進してきたが、ハイテク産業の急激な発展に伴い、地球温暖化現象も日々深刻な問題となっている。半導体は台湾の重要なハイテク産業であり、上、中、下流のIC設計、製造からパッケージングまで完璧なサイプライチェーンを有し、国内外の大手ハイテク企業が集結している。しかし、半導体産業は水、電力の消耗が激しく、プロセスにおける洗浄作業では大量のガス及び化学品を使用しており、発生する排気、廃液を適切に処理しなければ、環境を汚染する恐れがある。国連のカーボンニュートラル推進による、100%の再生可能エネルギーを目標とする世界企業のRE100(Renewal Energy 100)プロジェクトにおいて、世界最大のウエハOEMサービスとなる台湾の台積電(TSMC)は先立ってRE100に加盟した。2022年11月に成立した半導体気候関連コンソーシアム(Semiconductor Climate Consortium、SCC)の創立メンバーは、台湾企業だけでも台積電、日月光、環球晶圓、漢民科技、南亜科技などの5社がある。台積電は、企業カーボンニュートラル及び持続可能な発展という理念をもって、資源の再生、利用を向上させて運営コストと気候へのリスクを低減するよう、関連企業と協力してエコ的な半導体装置を開発してきた。
台湾知的財産局は、台湾の半導体企業がグリーン・マニュファクチャリングに取り込む際の参照例の提供、及び特許関連の体制を整えるために、まずWIPO国際特許分類における2010年のグリーン・インベントリ(再生可能エネルギー、廃棄物管理などの七大区分)、及び日本のグリーン・トランスフォーメーション技術区分表(GXTI)を用い、4R原則(Reduce(リデュース)、Reuse(リユーズ)、Recycle(リサイクル)、Redesign/Regeneration(再設計/再生))を基に、半導体のグリーン・マニュファクチャリング/装置特許と関連性の高いIPC分類の番号を、検索用の参照ツールとして次表にまとめた。
| 項目 | IPC分類番号 |
|---|---|
| ・放射能を電力に転換可能な設備 | H01L 27/142, 31/00-31/078、H01G 9/20、H02S 10/100 |
| ・シリコン、単結晶の成長 | C01B 33/02、C23C 14/14, 16/24、C30B29/06 |
| ・水、排水または汚水の処理への使用 | C02F 1/16 |
| ・廃棄物の処理 | B09B、B65F |
| ・廃棄物の回収または加工 | C08J 11/00-11/28、C09K 11/01、C11B 11/00, 13/00-13/04、C14C 3/32、C21B 3/04、C25C 1/00、D01F 13/00-13/04 |
| ・廃棄物から金属を収集 | C22B 7/00-7/04, 19/30, 25/06 |
| ・排水または汚水の処理 | B63J 4/00、C02F |
次に、知的財産局は、台積電のサプライチェーン企業と開発機関を研究対象の主体とし、半導体業界におけるグリーン・マニュファクチャリングの現状への理解を深めるよう関連企業にインタビューを行った。このうち、知的財産局は代表的な半導体設備及び原料サプライヤーとして、
・アプライド・マテリアルズ、
・台湾漢民科技、
・台湾信紘科技、
・台湾光洋應用材料科技、
・台湾環球晶圓、
・信越グループ、
・ASML、
・東京エレクトロン、
・台湾工業技術研究院、
・キヤノン等
